作/小関直人 演出/松本祐子(文学座)
『からまる法則』スライドショー公開中!
しあわせは、あなたを こまらせて ちかづいてくる…。
充電器のコード、ケースに入ったクリップ、針金のハンガー、
急いでいる時に限って絡まる。
人生も…。からまる法則があるのか?
企業弁護士として活躍する真理子のもとに、幼くして別れた父が病気だという知らせが届く。
かつて住んでいた家を訪ねてみると、そこはホームレス支援団体の拠点となっていた。
炊き出しに集まる人たち、保護されている人たち。
思ってもみなかった父の生き方に戸惑いをかくせない真理子。
そこに現れた一人の男。
・・・真理子の抵抗むなしく、どうしようもなくめんどくさいことになっていく・・・。
【企画にあたって】
劇団創立40周年記念公演第7弾として、2013年3月俳優座劇場にて初演、高い評価を得ました。
ホームレス支援をモチーフにした作品で、格差社会・反貧困を背景にしながら、共生・人間再生・家族の再生を描いた感動の物語です。この度、さらに改稿し再演することになりました。
ホームレス支援だけではなく、知的障害を抱えて就労が困難な人、リストラされ家族が崩壊してしまい自暴自棄になった人、親を頼れなくなった子ども・・・そんな町の片隅で生活が困窮している人をなくしたい。
「いつか路上生活者の方がゼロになって、この活動がなくなれば良いと考えています」
そんな思いで、活動を続けるメンバーとの関わりの中で、主人公・真理子は、弁護士として人間としての生き方を変えていきます。
年間自殺者が3万人を越える現代日本。そして先の震災は多くの人々に心の傷も残しました。 自らの存在価値を生み出しにくい殺伐とした現代社会に一石を投じ、人と人の絆の再生に役立つことが出来ればと願いこの作品を企画しました。