作/大西弘記 演出/大谷賢治郎
金本麻里子(かねもとまりこ)
心や身体に傷を負った人たちが少しでも元気に、そしてその人らしく過ごせる時間づくりをお手伝いするケアリングクラウンという活動を2003年から続けています。
まだまだ日本では馴染みのないケアリングクラウンですが、アメリカやヨーロッパなどでは病院や施設、公園にも常駐している国があるほどクラウンの重要性が謳われています。
私は映画「パッチ・アダムス」(ロビン・ウイリアムズ主演 ユニバーサル映画)
のモデルになったパッチ本人に出会い彼の元に集まる世界中のケアリングクラウンたちとともに国内外の病院、高齢者、障害者施設、被災地、学校、児童館、幼稚園、保育園、地域コミュニテイ、公園、刑務所などを訪問しては、1万人以上の人たちに関わってきました。
赤鼻をつけたケアリングクラウンが関わることで車椅子に座ったまま無表情だったおじいさんが立ち上がって嬉しそうに一緒に踊りだしたり、ベッドに潜り込んで「死にたい 死にたい」と言っていたおばあさんが「あー楽しかった」と言ってベッドから手を出して笑顔になったり、その人自身も周りの人たちもハッピーな気持ちになる場面に立ち会ってきています。
赤鼻を通して、自分がいることで相手の人が喜んでくれる。相手の人が笑ったり、幸せそうな表情をすると自分も幸せな気持ちになる。その循環を社会に広げていきたいと思ってこの活動をしています。
そんな赤鼻のパワーをこのお芝居を通して感じて頂けたら幸いです。